ホテル宴会担当が教える！
ヴィーガンゲストにも安心のパーティー開催ガイド

多様化する宴会・会議のニーズ

現代では、多様な価値観や国籍の方々が共に過ごすパーティーが増えています。好みや習慣もさまざまで、大切なお客様や取引先を招く会議や宴会では、参加者皆様に心地よい時間を過ごしていただくことが重要です。特に近年では、食の制限に対する配慮が求められるケースが増えています。

そこで今回は、企業の宴会・会議を企画される担当者様に向けて、
「ヴィーガンゲストにも安心して楽しんでいただける宴会のポイント」をご紹介します。
実はちょっとした工夫で多くの方が満足する宴会を実現することが可能です。

そもそも「ヴィーガン」とは？

ヴィーガン（完全菜食主義者） とは、動物性食品を一切摂取しない食生活を実践する方々のことです。
具体的には以下のような食材を避けているのが一般的です。

• 肉類（牛・豚・鶏肉などすべて）
• 魚介類（魚・エビ・貝類など）
• 卵・乳製品（牛乳・チーズ・バターなど）
• はちみつ・動物由来の調味料（かつおだし・ゼラチンなど）

「ベジタリアン」との違いは、ベジタリアンが乳製品や卵を摂取する場合があるのに対し、ヴィーガンは一切の動物性食品を口にしない点です。

ヴィーガンの方への配慮すべきポイント

1. 食事以外での配慮

ビーガニズムは単なる食事制限ではなく、動物性製品を使用しないライフスタイルです。
そのため、以下のような点にも注意が必要です。

• 革製品の座席を避ける
• アメニティ（石鹸、シャンプーなど）が動物実験を行っていないブランドであることの確認
• 装飾品に革製品や羽毛を使用しない

2. コミュニケーションの配慮

• ヴィーガンであることを他の参加者に過度に強調しない
• 食事の質問をする際は、さりげなく個別に確認
• 特別扱いしているという印象を与えないよう配慮

会場選びのポイント

1. ホテル・レストランの選定基準

• ヴィーガンメニューの提供実績がある
• 食材や調理法の正確な情報提供が可能
• 専用のキッチンツールでの調理が可能
• 予算内でヴィーガンメニューの提供が可能

2. 事前確認事項

• ヴィーガンメニューのバリエーション
• アレルギー対応の可否
• クロスコンタミネーション防止策
• 価格設定（一般メニューとの差額）

会場との打ち合わせポイント

1. メニュー関連

• 具体的な食材の確認
• 調味料の確認（隠し味も含む）
• アレルギーの有無の確認

2. サービス関連

• ヴィーガンメニューの提供方法
• 席次表での表記方法（着席スタイルの場合）
• スタッフ間での情報共有方法
• 緊急時の代替メニューの用意

当日の確認事項

1. 開始前

• メニューの最終確認
• 担当スタッフへの周知徹底
• 席次の確認（着席スタイルの場合）
• 食札の確認（ビュッフェスタイルの場合）

2. 提供時

• 各料理の説明方法
• トラブル発生時の対応手順

3. 終了後

• 感想やフィードバックの収集
• 改善点の記録

よくある質問（FAQ）